カンピロバクター食中毒
わが国で発生する集団食中毒の最も多い原因はノロウイルスによるものですが、以前は腸炎ビブリオやサルモネラによる細菌性食中毒が主流でしたが、近年カンピロバクターによる食中毒の発生が多い傾向にあります。一般的な食中毒は夏季に多く発生し、冬季に減少しますが、この菌による発生時期は5~6月に多く7~8月にやや減少し、再び9~10月に上昇傾向を示しています。他の食中毒感染と比較して潜伏期が2~5日とやや長いのが特徴的です。主な症状は下痢(一日2~6回続く水様便)、発熱(37.5~39.5℃)、腹痛、嘔吐などです。家庭での食中毒の予防の3原則は、『食中毒菌を付けない・増やさない・殺菌』です。この3原則に従って食品の購入から食事にいたるまでを注意していく必要があります。過去のカンピロバクター食中毒事例から原因食品と判明したものは、鶏肉を中心とした肉類もしくは牛レバーなど内臓の生食によるものが大半であったようです。調理時、十分に加熱処理をし、調理器具や手指を介した生食野菜・サラダへの二次汚染防止などへの注意が必要です。何より日頃の手洗いで菌を付けないことが食中毒の最大の予防です。きちんと手洗いができると、食中毒は40%防げると報告もあります。流水と石鹸で30秒の手洗いを励行しましょう。食中毒は決して軽視はできません。症状が出たら早期受診をお勧めします。
目次
- 病気について
- ヘルスケア
- 食事レシピ
- 新型コロナウイルス感染症を正しく恐れ、正しく予防しよう
- 日本人間ドック学会が発表した高血圧の「基準値」について
- 喘息治療2013年
- 風疹流行
- 2013年花粉飛散予測に注目です!
- 2012年インフルエンザ予防接種
- 高齢者の便秘
- 糖尿病トピックス
- 脂質異常症
- COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは
- カンピロバクター食中毒
- 慢性頭痛
- 帯状湿疹
- ロコモティブシンドローム
- 百日咳
- 自律神経失調症
- めまい
- ノロウイルスにご注意
- 便秘にご注意!
- 肺炎は予防が大事!
- 食中毒に気をつけて!
- 骨そしょう症に気をつけて!
- 認知症 その2 こんなかかわりが大切です!
- 認知症 その1
- 乾燥肌に注意 その2
- 喘息の治療 吸入療法について
- 女性の大敵、鉄欠乏性貧血
- 慢性肝炎治療の医療費助成金が始まりました。
- 『過活動膀胱』って何ですか?
- 高尿酸血症・痛風とは
- 慢性腎臓病に注意!!
- 熱中症その2
- 低血圧のご注意!
- セカンド・オピニオンとは?
- 不眠症にご用心!(^^)!
- 冬の感染症にご注意! その2 ロタウイルス
- 冬の感染症にご注意! その1 ノロウイルス
- アンチエイジングって何?
- 睡眠時無呼吸症候群って何?
- 冷房病に気をつけて!
- 片頭痛?
- ヘリコバクター・ピロリ菌って何?
- メタボリックシンドロームって何?
- 皮膚そう痒症?!
- 更年期障害!
- ご存知でしたか? AED!
- うつ病はこころの風邪?(治療編)
- 高血圧にご注意!!
- 『心臓病にやさしい』生活その2
- 『心臓病にやさしい』生活その1
- 熱中症の予防法
- 食中毒の予防箋
- 五月病の処方箋