喘息の治療 吸入療法について
以前、喘息は、気道に慢性の炎症を起こす病気であり、上手に喘息をコントロールするには日ごろの生活管理がとても大切であることを述べました。今回は喘息 の治療についてお話します。喘息治療は、気道の炎症を鎮める『抗炎症薬』を中心に、気道の狭窄を改善する『気管支拡張薬』の両方を組み合わせて行います。 気道の炎症は症状がなくても持続しているので喘息発作がなくても治療を続ける必要はあります。喘息治療に使われる吸入薬は、簡便に使用でき、副作用が少な く、直接患部に薬剤が届くなどから広く使用されます。中でも喘息の悪化や入院治療を確実に減少させることに効果があると言われている吸入ステロイド薬(抗 炎症・長期管理薬)は、喘息治療の第一選択薬に位置付けられています。かの有名なオリンピック選手もこのステロイド吸入薬を使用し、上手に喘息がコント ロールできてトップアスリートとして活躍できていることが良い例です。 2008年の花粉飛散予測 今年の花粉飛散量は、地域によってバラツキはありますが、東海から関東・東北にかけては平年並みかやや多め、西日本では平年よりやや少なめで、関東のスギ 花粉飛散総数は、約1500-2000個/cm2以上と予測されます。 これは、花粉の少なかった昨年の約2倍、過去10年間の平均値とほぼ同じ程度ですが、シーズンのスギ花粉総数が1000個、あるいは1日に50-100個 / cm2を超えると、スギ花粉症の方は、治療をうけないとかなり症状が強くなる可能性があり、毎年花粉症で苦労されている方は、内服薬や点鼻・点眼液などの 治療薬を使っても症状を抑えきれなくなる可能性もあります。 花粉症の症状を軽減するには、免疫力を上げる健康的な生活が効果的ですが、それでも飛散する花粉を避けることはできません。また、今まで花粉症でない人も いつ症状が出るかはわかりません。事前に飛散する花粉の量を把握しておき予防することも大切なのではないでしょうか!
文責中村優子
目次
- 病気について
- ヘルスケア
- 食事レシピ
- 新型コロナウイルス感染症を正しく恐れ、正しく予防しよう
- 日本人間ドック学会が発表した高血圧の「基準値」について
- 喘息治療2013年
- 風疹流行
- 2013年花粉飛散予測に注目です!
- 2012年インフルエンザ予防接種
- 高齢者の便秘
- 糖尿病トピックス
- 脂質異常症
- COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは
- カンピロバクター食中毒
- 慢性頭痛
- 帯状湿疹
- ロコモティブシンドローム
- 百日咳
- 自律神経失調症
- めまい
- ノロウイルスにご注意
- 便秘にご注意!
- 肺炎は予防が大事!
- 食中毒に気をつけて!
- 骨そしょう症に気をつけて!
- 認知症 その2 こんなかかわりが大切です!
- 認知症 その1
- 乾燥肌に注意 その2
- 喘息の治療 吸入療法について
- 女性の大敵、鉄欠乏性貧血
- 慢性肝炎治療の医療費助成金が始まりました。
- 『過活動膀胱』って何ですか?
- 高尿酸血症・痛風とは
- 慢性腎臓病に注意!!
- 熱中症その2
- 低血圧のご注意!
- セカンド・オピニオンとは?
- 不眠症にご用心!(^^)!
- 冬の感染症にご注意! その2 ロタウイルス
- 冬の感染症にご注意! その1 ノロウイルス
- アンチエイジングって何?
- 睡眠時無呼吸症候群って何?
- 冷房病に気をつけて!
- 片頭痛?
- ヘリコバクター・ピロリ菌って何?
- メタボリックシンドロームって何?
- 皮膚そう痒症?!
- 更年期障害!
- ご存知でしたか? AED!
- うつ病はこころの風邪?(治療編)
- 高血圧にご注意!!
- 『心臓病にやさしい』生活その2
- 『心臓病にやさしい』生活その1
- 熱中症の予防法
- 食中毒の予防箋
- 五月病の処方箋